乳がん患者さん向けヨガ・ピラティスイベント開催しました
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- 10月31日
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イベント報告
先日、福岡県糟屋郡新宮町にあるさくらウェルネスクリニック併設フィットネスジムにて「乳がん術後の方向け・ヨガ&ピラティス」イベントを開催しました。
ご参加くださった皆さま、本当にありがとうございました。術後の腕の突っ張り感、体力の低下、ホルモン治療による体重変化など、様々な悩みを抱えながらも、皆さんが笑顔で体を動かす姿が印象的でした。
当日は、ゆったりとした呼吸とストレッチから始め、ヨガで肩や胸まわりを開き、ピラティスで体幹を整える流れで進行しました。
終了後には「体が軽くなった」「気持ちが落ち着いた」といった感想を多くいただき、心身の両面から良い変化が生まれていたように感じます。
乳がん患者さんに対するヨガ・ピラティスの効果
ヨガの効果
ヨガは、乳がん患者のがん関連疲労や睡眠の質の改善に有効であることが報告されています。 → Cramer H, et al. Integr Cancer Ther. 2022;21:15347354221079192.
また、ヨガを行うことで不安・抑うつの軽減や生活の質(QOL)の向上も確認されています。 → Danhauer SC, et al. J Clin Oncol. 2009;27(28):4491–4499.
つまり、治療による体力の低下や身体のきつさの軽減に効果が認められていたり、精神面では不安な気持ちの軽減に効果的であったりなど、ヨガを行うメリットは多くあると思われます。
ヨガは体が硬いから難しいと思われている方も多いかもしれませんが、我々が行っている、乳がんヨガは術後のケアに特化しているため、易しい動きが中心になります。

ピラティスの効果
ピラティスは、乳がん術後女性の肩関節可動域や上肢機能の改善に効果的とされています。 → Eyigor S, et al. Eur J Cancer Care (Engl). 2010;19(6):864–871.
さらに、ピラティス介入により痛みの軽減やQOLの向上が報告されています。 → Cruz-Ferreira A, et al. Support Care Cancer. 2015;23(12):3563–3571.
ピラティスはどちらかというと身体の動きを改善したり、痛みの軽減に効果が認められているようです。というのも、ピラティスの始まりは元々軍人さんのリハビリとして行っていた所に起源があります。
なので、体に対する効果が大きいのかなと思います。体のお悩みが多い方はピラティスの方が向いているのかもれませんね。

おわりに
ヨガは心と呼吸や心を整え、ピラティスは身体の安定を取り戻す。その両方を組み合わせることで、術後の身体に「安心して動ける感覚」を取り戻す助けになります。これからも皆さんが“自分らしく体を整えられる時間”を届けていきたいと思います。
予防スタジオヒポクラベース内KANAEL MEDICAL FITNESS
理学療法士 田中啓一郎




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