がん治療中でもできる無理のないヨガポーズ
- info3408915
- 11月11日
- 読了時間: 3分
がんの治療中は、体も心も想像以上にがんばっています。薬の影響で体がこわばったり、眠りが浅くなったり、呼吸が浅くなることもあります。手術を行うと、傷の周りや筋肉のつっぱり感から、体にも余計な力が入ってしまう方も多いな、と言う印象です。
そんな状態の方は、“がんばらないヨガ”で自分をいたわる時間をつくってみましょう。
ここでは、体に無理をかけず、呼吸とともにリラックスできる3つのポーズをご紹介します。どれも寝たまま・座ったままでできる簡単な動きですが、無理のない範囲で行なってみて下さい。
① 合せきのポーズ(バタフライポーズ)
効果
股関節まわりをゆるめて血流を促し、下半身のむくみや冷えをやわらげます。
特にリンパ郭清(リンパを取る術式)を行なってる方にはお勧めです。
やり方
背筋を伸ばして座り、足の裏を合わせます。
両手で足先を持ち、軽く前屈します。
ゆったりと呼吸を5回。背中や胸が開く感覚を感じながら。

注意
股関節に痛みや違和感を感じる方は、無理に脚を広げなくてもOK
② チャイルドポーズ(子どものポーズ)
効果
背中や肩の緊張をほぐし、呼吸を深めます。安心感をもたらすポーズでもあります。
やり方
四つん這いから、お尻をかかとに近づけて上体を前に倒します。
おでこを床(またはクッション)につけ、腕は体の横でも前でも大丈夫。
背中の広がりを感じながら、ゆっくり5呼吸。

注意
胸の圧迫が気になる方は、腕を違和感がない位置に調整してみましょう。
③ ガス抜きのポーズ
効果
腸が刺激され便秘の改善も期待できます。腰周りを緩める動きにも繋がる。
やり方
仰向けになり、両膝を立てます。
両膝を両手でゆっくり抱えてあげます。
吐く息に合わせて、太ももをお腹の近くへ引き寄せます。
吸う呼吸で、太ももをお腹から遠ざける。

注意
腰の痛みや股関節のつまり感を感じる方は無理しない。
身体の強張りが取れると気持ちも緩む
身体の強張っている部分が緩むと、リラックスした表情に変化する方も多いです。
ヨガの考え方は、特に身体と心の結びつきを重視しています。
心に直接働きかけるのって大変ですが、身体へのアプローチで間接的に心に働きかけると割とスムーズにいくことも多いです。皆さんもぜひ試してみて下さい。
おわりに
がん治療中は、体も心も緊張している方が多く、まずは呼吸を整えたり、筋肉を緩めていく必要があると思っています。
私たちのジムでは、医療チームと連携したリハビリ・ヨガを行っています。「自分に合った安全な方法で体を整えたい」と思われた方は、ぜひお気軽にご相談ください。
福岡県糟屋郡新宮町 乳腺外科クリニック併設 「予防スタジオヒポクラベース」
理学療法士 田中啓一郎





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